ゲームレビュー:PS4「Horizon Zero Dawn」 グラフィック特化のオープンワールドゲーム
PS4独占タイトルのオープンワールドゲーム「Horizon Zero Dawn」
クリアしたので個人的感想とかを書いてみたいと思う。
ゲーム内容の紹介や的確なレビューはAUTOMATONの記事がよくまとまっているので
そちらを参考にされたし
一方私が書くのは個人的なレビューです。色んな偏見や、直前にプレイしたゼルダの伝説新作などの影響もあってかなり偏った内容となっているのでご了承願いたい。
目録
1.一般的なゲームとしての評価
2.ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドとの比較
3.不満点や気になった所
長文を書くのはものすごく苦手なため特に言及したくなったポイントだけ書き連ねていく。
1.一般的なゲームとしての評価
価格コムでよくある評価を数値化したもの
操作性 ★★★
グラフィック ★★★★☆
サウンド ★★★
熱中度 ★★
継続性 ★
ゲームバランス★★
プレイ時間はエンディング鑑賞後で約50時間。レベルは40。
【操作性】★★★
悪くはないが普通である。
気になったのは遠距離武器の操作がL2+R2の2ボタンであること。
主な武器が弓矢、スリングなので両手で引っ張ってる感を演出したかった製作者の意図は伝わる。それがユーザーのゲーム体験にプラスになったかは別の話。
弓矢の操作なんて1ボタンで済むのである。わざわざ押すボタンを増やす事に意味はあったのだろうか。
慣れれば気にならなくなるが…
【グラフィック】★★★★☆
PS4Proでプレイすると4K画質でとてつもなく綺麗になるらしい。
ただし無印PS4でもグラフィックのレベルの高さは実感できる。
コンシューマでこのレベルまで表現できるのは素直にすごい。
ただ表現が繊細すぎるのか、描写は30fpsである。
特に処理落ちするシーンはないが、ずっと30fpsなのはPCゲーマーからすると
物足りないと感じるかもしれない。
【サウンド】★★★
隠密レベルが低い普通の鎧だと歩くたびにガシャガシャと音がする。
特筆するのはそれくらい。
スカイリムみたいにメインテーマみたいなものが有ると良かった。
【熱中度】★★
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドをプレイ中は楽しさがずっと継続して、
いつまでもプレイし続けてしまう中毒性があった。
マラソン選手が脳内物質を分泌させてランナーズハイになるような状態に陥っていた。
一方このHorizonZeroDwanはプレイによる披露の蓄積が快感を上回る。
要は疲れて長時間プレイする気がなくなってしまう。
クエストを進めるのも世界を移動するのも獣を狩るのも確かに楽しいのだが
ゲーム体験の真新しさや爽快感にかけるのである。
「なんか前にもこんなことしてたような」というマンネリ感に似た感覚に陥りやすい。
初めてオープンワールドを遊ぶプレイヤーにとっては新しい発見や初めて感じるゲーム体験があるかもしれないが、数多くのオープンワールドゲームをプレイしてきた人に取っては一連の作業にデジャヴを感じることだろう。
【継続性】★
クリア後に解放されるなにかあるわけではない。特典なし。
DLCも予定されていない。閉じたコンテンツ。ある意味良心的。
【ゲームバランス】★★
ゲームはサクサク進めたいのでイージーモードでプレイ。
にも関わらず、敵が硬い。機械の獣は当然のこと、人間の敵も硬い。
後半はステルス攻撃で大ダメージを与えても死なない敵がほとんど。
連続攻撃→被弾→回復のゴリ押ししかなくなってくる。
一度発見されるとステルス状態になるのはほぼ無理。
乱闘するしかなくなる。敵の大将が持ってるヘビーウェポンを使うと
敵を倒しやすいが、たいてい後方にいるため手に入れた頃にはほとんど敵を倒している。
ラスボスは耐久値がアホみたいに高いのにいつもの武器でしかも時間制限あり。
近接武器は序盤のクエストで1段階攻撃力がアップするがそれ移行は特になし。
敵をサクッと倒したいからイージーにしたの!なのになんだこのHP設定。
ほんとストレス溜まるゲームでした・・・・
2.ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドとの比較
直前にプレイ・クリアしたゼルダBotWとの比較。
おなじオープンワールド(ゼルダはオープンエアーと表現)だけど、
ゲームの作り込みや方向性は全くの別物。
別物なので「どちらが優れてる」みたいな事は言いませんが
違う点について少し触れてみようと思います。
・マップの広さ
これはHorizonのマップ。一見すると結構広いように見えますが、
到達可能な場所が少なく、殆どの山は登れない(道を歩くしか無い)ので
狭さを感じます。
目的地に向かうのも移動方法が制限され、実質一本道に近いです。
寄り道はできるけどする意味もないし行き止まりにぶち当たるデメリットもあるのでしたくありません。
一方ゼルダは屋外で可視範囲にある山肌はすべてクライミング可能になっていて
なんか気になる!一直線に目的地へ向かいたい!と思ったら実行可能なのが
非常に新しいプレイ体験です。(スカイリムでも似たようなことはできたけど)
高い山に工夫して登りきって見晴らしのいい景色を眺めるのもゼルダBotWの魅力です。
Horizonはどこもかしこも平地と盆地だらけでなかなかいい撮影スポットはありません。
撮影といえばフォトモードっていうのがあって、凝った一枚を作成できます。
カメラ位置にかなり制約があるので自由に撮影!とまでは行きませんが
こだわりの1シーンをシェアできるのはHorizonの強みです。
・変わらない所
マップの端まで移動すると「これ以上進めない」と表示されて透明な壁にぶつかる。
世界への没入感を一瞬で喪失させる表現です。
これはどうにかして欲しい。
移動不可(即死する地形)にするか強制的に戻される設定にしてほしいですね。
3.不満点や気になった所
AUTOMATONでも触れられてましたが、資源アイテムのポーチを上限まで拡張しても
すぐ所持限界になってしまい、アイテムを持ちきれなくなります。
最大100スタックまで拡張できるんですが、アイテムよってスタック数が違い
矢柄の木は250個で1スタック、点火装置は100個で1スタック、
ウォッチャーのレンズは5つで1スタックと意味不明な仕様になってます。
全部999で1スタックにしろよ!大昔のバイオハザードか!
もしくはFALLOUTシリーズのように重量でアイテムの重量で持てる数が決まる方式でもいいと思います。
とにかくアイテム欄仕様がクソです。これで総合点20点は下げてます。
・キャラクターの存在感が薄い
ゲーム終盤で今までに出会った人たちが主人公アーロイの元に集結するわけですが、
誰が誰なのかさっぱりわからない。顔も装備も似たようなキャラばかりで
この人どういう人物だっけ?全然印象に残ってないので感慨深くなることもなく。
短いやり取りでガッチリとキャラ付けをするゼルダとは対照的。
「過去に力を合わせともに戦い、そのことを長い年月で忘れかけていたけど
世界の謎を解き明かす過程でそれぞれの人物背景、世界観を再び知る主人公に
感情移入する」のがゼルダの演出で上手いと思ったところです。
HorizonZeroDawnにはキャッチーさが不足してます。
ゲームへの没入感、感情移入が薄くゲームとして薄っぺらく感じます。
そして一番の欠点にして難所
少女時代のアーロイが壮絶ゴリラ顔でとにかくキツイ!!!
チュートリアルパートで僅かな間なんですが、このモンスターじみた主人公を
超絶美麗なグラフィックで鑑賞するのが辛く辛くて・・・
このタイトル、グラフィックはほんとよくできてます。
しかしそれ以外の部分の作り込みが甘い。
ゼルダの伝説BotWをプレイした後だとそれが顕著になる。
内容と売上から、中古市場に大量に出回り、買取価格は近いうちに暴落すると思います。
今新品で買うのは非常にタイミングが悪い。
中古でセールになって2980くらいになったらやってもいいと思います。
PCで最高画質でプレイできるのが一番良いと思うんですけど多分PS4独占タイトルなんで期待は薄い。
まとめ
評価が高いのも理解できるしグラフィックの作り込みは賞賛に値する。
ただ、同じ時期にゼルダが登場したのは不幸としか言いようがない。
ゼルダはSWITCHを購入してでもやれ。WiiUしかないならそっちを買え。
HorizonZeroDawnはセール価格でやれ。
以上。