スーパーカブ110(JA07)のタイヤ交換に挑戦 作業編
工賃やタイヤのブランドは前の記事を参照ください。
フロントタイヤの状態
購入してから1度も交換せず13300km走りました。
他のカブオーナーのブログを観ると14000km程度で交換する人が多いようです。
純正のIRCタイヤはこのくらいが寿命なんでしょうね
リアタイヤの状態
新車購入から8000km走行時に交換。ブランドはピレリのシティーデーモン。
側面に長いヒビ割れがあり。接地面もかなり平たくなっています(後述)
では交換していきましょう。まずはフロントから。
ケーブルを2つ外します。ブレーキワイヤと速度メーター用配線です。
速度メーターの配線はマイナスドライバーで押し込み右に引っ張ります。
外れたらアクスルシャフトを緩めて抜きます。
ナット側が19mm
ボルト側が14mm
抜けました。ボルト・ナット類はなくさないように。
磁石付きのトレーがあると便利ですね。
フロントタイヤは割と素直に抜けます。
ブレーキドラムがパカッと外れるので一応残量確認。
1回も遊び調整してないのでわかってましたが
まだまだ厚みは残っています。
タイヤを外すためにチューブ内のエアーを抜きます。
エアポンプで押してますが、虫バルブ回しがあれば早く抜けると思います。
12mmレンチでバルブを抑えるナットを緩めて外す。
タイヤレバーを用いてビード部分をめくっていく。
2本でもできないことはないかもしれないけど3本あったほうがやりやすい。
チューブを噛み込まないように注意すること。
チューブが傷つくとパンクの原因になります。
3本でめくる→真ん中のタイヤレバーで新しくめくるを繰り返してビードの片側を外す
ビードの片側が外れたらチューブを取り出す。
チューブがすべて取れたらタイヤレバーでもう片方のビードを剥がしていく。
一丁上がり
ベアリング保護やシールラバー部保護のために
木枠の上とかにおいて作業すると部品を傷つけにくい。
今回は用意できなかった。
新品タイヤをハメていく。外す手順と逆で
ビード片方ハメて、チューブ入れて、ヨリが無いようにして、もう片方のビードをはめる。
チューブを通した後に少し空気入れて、縒れたりねじれていないか
触って確認する。
チューブがテカテカしてるのは固着防止にシリコンスプレーを吹いたため。
多分必要ない。
もう片方のビードを嵌めるときもチューブを噛まないように気をつける。
車体の左側(向かって右側)のスリットと凸が合うように合わせてから
右側のフォークを回すようにして穴に位置合わせすると上手くハマる。
アクセルシャフトを締めてブレーキケーブル、スピードメーターケーブルを取り付ければフロントは完了。
フロントだけならほぼ初めてでも1時間くらい。慣れると30分くらいでできるらしい。
問題のリア編。
JA07の場合はリアタイヤを外すのに高さが必要になるとのことだったので
段差の端に車体を起きサイドスタンドを立て浮かせることにしました。
リアブレーキの遊びをかなり詰めていたので、ブレーキシューの交換も予定
チェーン調整をするナット、ブレーキ調整ナット、トルクリンクを止めるナットを外して、
最後にアクスルシャフトを外す。
と思ったら
アクスルシャフトがマフラーにぶつかる!?
→リアサスを無理やり押し込んでスイングアームが上に来るようにしてなんとかアクスルシャフトを抜いた。
グリスまみれでもなくなんか浸透系潤滑油が染み込んだような感じになってた。
チェーンにWD40を吹いたの良くなかったかな
ドリブンスプロケは押さえ込みしてるだけなのでスッと抜けて残ります。
外れない場合はトルクリンクのナット・割りピンがちゃんと外れているか
ブレーキレバーが引っかかってないか確認。
リアのドラムブレーキシューを確認。
残量は1.5mmくらいですかね… 1mm以下になったら即交換が必要らしいので
タイミングとしては少しだけ余裕があったけど悪くはないといったところか。
対応車種にJA07が入ってないが、キタコのSH-1Nがリアの適合パーツです。
取り付ける前に角を面取りしておくとアタリがよくなるらしい?
摩耗はしてて粉末状の汚れが結構溜まっていたのでパーツクリーナーで洗浄
修道部分はグリスアップ。一応ベアリングは有るが内側も一応グリスアップしておく。
新品を取り付けた状態。
取り付け方・・・スプリングを組み付けて思いっきり引っ張ってはめ込む
完全にパワープレイ。
タイヤ交換の手順はフロントと共通。
ただ装着してたピレリCITYDEMONがかなり固くて手こずった。
ブランドに寄って取り付けやすさがかなり変わるらしい。
シティーデーモンよりは少し楽だった印象。
後は外す手順の逆でタイヤを取り付けていく。ブレーキの遊びは要調整。
よし、組み上がった。と思ったら
謎のゴムブッシュ部品が落ちていた。こんなのあったっけ・・・
ネットで調べてみる
トルクリンクのワッシャ&ナットを締める根本のシートラバーであることが判明。
なくても付いちゃうので気づきませんでした。
コッターの付け外しが面倒だけど安全のために外して再組み。
内側の部品じゃなくてよかった…
交換前のタイヤ。ほぼ扁平でスリックな状態。
交換後。タイヤらしい半円を取り戻しました。
前後のタイヤを交換してから走ってみたんですが
うーん、わからん!交差点を曲がるときにグリップしてるようなしてないような
加速が良くなったというわけでもないし。
買い物メインで使ってるとタイヤ性能の違いなんてよくわからんですね。
主に安全性能の確保が目的なので劇的な変化は期待するべきではないという事か。
自分でタイヤ交換、ブレーキシュー交換をやり遂げた達成感はありますが
足腰にかなり負担がかかるのと、利き腕に結構負担がかかります(ホイールが重い)
DIYも素晴らしいですが、これを1時間でこなす店員の技術も素晴らしいものです。
それに金を払う価値は十分にあると言うことに、DIYを通して気付かされましたわ。
あ、古タイヤはカッターナイフで切り刻んで燃えないゴミに出しました。
ググればやり方は出てくるので調べてやってみてください。
これも結構手間と力が必要です。
調べてみて面倒だなと感じたら店に全部任せる方が良いと思います。